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11:55:06
週末、山岸涼子先生の 「日出処の天子」 を読みました。




このマンガをはじめて読んだのは高校生だったと思います。
衝撃でした…
まさか聖徳太子がゲイだったとは。


マンガという作者が創作しているものを、学生時代に読んでしまうとものすごく影響を受けます。
歴史のクイズや特集などで聖徳太子が出てくると、物語として創作しているとわかっていても 「ゲイ」 という部分を思い出さずにはいられないものです。


数十年ぶりに何となく読みたくなって古本を購入して読んだのですが、あの当時はゲイだったというところばかり目がいっていたこの作品の、もっと別の視点から読むことができました。


この作品における厩戸皇子の奇行や考え方・寂しさなどはすべて母親である間人姫から与えられなかった愛情や理解から来るものだということ。
女性を愛せないのも、母親から愛されず疎まれていたことが原因だと思われます。

そのため母親以外の女性へは、どんなむごいことをしても何とも思わない。
自分の目的のための駒として女性を使い、用が済めばポイです。


超能力のような不思議な力を持つ息子に怯え、母は自分の子供であるにもかかわらずそれを認めようとしません。
でも毛人からの指摘のように、元をただせば母親が元凶。
間人姫にも不思議な能力があるのに見て見ぬふりをし、息子ばかり化物扱いでは本当に救われない…


ラスト、厩戸皇子が作品中で (気狂い) と忌み嫌われていた女の子を養女にして妻にするのですが、どうしてそんな女の子を女嫌いの厩戸皇子が妻にするのか? その時点で正妻も妻も複数いたというのに。

その女の子が母である間人姫に似ている、毛人がそれに気がつき厩戸皇子の心の傷がそれほど深いということに号泣するシーン。
おばさんも泣けました…
que-13169742663.jpg



母親にただ愛されたかった。
認めてほしかった。
たったそれだけのことなのに。


高校生の時には汲み取ることができなかった物語の軸を、大人になり子供を持つ親になって深く知った思いです。


殺人事件の多くが肉親や親戚といった血縁関係が多いと聞きます。
親・兄弟という、一番愛すべき肉親がちょっとしたことでこじれると激しい憎悪の対象になります。
その憎悪は他人では解消することもあるのに、近しい肉親だとなかなか解消せず泥沼化しやすいのもわかります。
(おばさんにも困っている引きこもりニートの兄がいるので…)


歴史漫画ですが、とても深い意味合いのある作品だと思います。
山岸先生の絵はちょっと独特ですが、人間関係の洞察もするどい先生なのでこの作品以外もおもしろいのでオススメします。






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